わが家では自宅焙煎をしています。
以前は自家焙煎珈琲店をめぐっては、その店の豆を買って帰るのが趣味でした。
自宅焙煎というと、手網焙煎のイメージが強く、豆に焼きムラができて到底店のレベルには及ばないというイメージしかありませんでした。
しかし、最近は自分の家でもかなり質の高い焙煎をすることができるようになっています。
自宅焙煎やってみたいけど…と思っている方は、ぜひ一度挑戦されることをお勧めします。
目次
- おすすめの自宅焙煎方法
- 魅力①コスパが良い
- 魅力②いつでも新鮮な珈琲が飲める
- 魅力③好きな産地・種類の珈琲豆を飲める
- 魅力④焙煎の知識が身につく
- 魅力⑤焙煎の実験が楽しい
- 魅力⑥自分の好みを把握できる
- 問題①手間がかかる
- 問題②匂いが出る
- 問題③量が限られる
- 問題④品質はそれなり
おすすめの自宅焙煎方法
Lithonホームロースターなどの、電気式焙煎機を購入されることをお勧めします。
なぜかというと、手焙煎の場合は再現性が低くなり、微妙な味の違いを楽しみにくくなるからです。
農園や品種や気温や湿度や焙煎時間などといった条件以上に、人間の動かし方の違いによる味の違いが出やすくなります。これでは産地ごとの飲み比べなどができないので、楽しみが半減してしまいます。
以下に説明する、魅力のうち、
- 魅力⑤焙煎の実験が楽しい
- 魅力⑥自分の好みを把握できる
この二つを楽しみたいという方は、電気式焙煎機の購入を検討してください。
おすすめの焙煎機についてはこちらを参考にしてください
これは手網焙煎なども含む、自宅焙煎全般に言えることですが、自家焙煎店で豆を買うのと比較してコストがかかりません。
自宅焙煎でかかるコストは、生豆と電気代のみです。コスパの良いブラジルサントスNo.2を松屋珈琲さんや極上珈琲さんで買うと1kgあたり1000円以下で手に入ります。記事を書いている時点で、松屋珈琲楽天店でブラジルサントスNo.2は1kgあたり842円です。これに楽天ポイントが付くので800円以下で手に入ります。生豆は焙煎すると20%程度重さが減ってしまうので、800gあたり800円程度、つまり100円/100gです。
一方、近所のお気に入りの自家焙煎店で買うと1500円/200g程度です。
わが家では一週間で200g程度珈琲を飲むので、年に換算すると、
自宅焙煎の場合 200円×52週間=10400円+電気代
購入の場合 1500円×52週間=78000円+移動費
となり、1年間の差額は7万円近くなります。もちろん様々な種類の豆を買うので毎回200円とは限りませんが、かなりのコストダウンになります。
自宅焙煎の良さはなんといってもこれです。お店で焙煎豆を買うとき、焙煎日が書いてあることもあれば書いていないこともあります。お店に焙煎日がいつか確認することもありますが、確認するのがちょっと気が引けることもあります。自宅焙煎だと焙煎した日をきちんと把握できるので、いつでもおいしいと思えるタイミングで珈琲を楽しむことができます。
「焙煎したてよりも3日ほど経ったほうがおいしい」
というのをよく聞いたことはあったのですが、実感としてはあまりよくわかっていませんでした。
自宅焙煎をやってみて、おいしいタイミングは、焙煎方法や豆の種類によって違うことがわかりました。
お店で買うと、お店にある豆しか買えませんが、ネットショップには様々な種類の生豆が販売されており、その中から選ぶことができます。
生豆は焙煎豆とちがって長期保存してもほとんど味が落ちないので、好きなタイミングで焙煎して飲むことができます。
スペシャリティコーヒーも、お店で買うよりはかなり安く手に入ります。
生豆の購入先についてはこちらの記事を参考にしてください。
焙煎を自分ですることになるので、焙煎に関する知識と経験が身についていきます。
- 欠点豆のハンドピックに関すること(産地によって生豆の状態はまちまちです)
- 外気温などの環境が焙煎に影響を与えること(環境要因で焙煎度が変わります)
- 焙煎中の豆の音(1ハゼ・2ハゼ)
- 焙煎中の匂いや煙について
- 珈琲豆の冷却について
- 焙煎後の豆のエイジングについて
手網焙煎だと、自分の動かし方や火加減によってムラができ、焙煎の仕方が原因で味が変わったのか、産地の違いで味が変わったのかがわかりません。
電気式焙煎機を利用することで、気温や湿度などの条件を同じにして色々な産地の豆を焙煎して違いを楽しむことができます。
また、焙煎深度についても、浅煎りから深入りまで自由に飲み比べることができます。
また、水で洗って焙煎した場合とそうでない場合の違いや、外気温が低い時と高い時の違いなどを試してみることができます。
値段の高い珈琲を飲むことも良いですが、自分の好みの焙煎深度や産地を探ることで、美味しいと感じる珈琲に出会える確率が上がります。
その過程は、珈琲好きにとってはとても楽しい時間になるのではないでしょうか。
購入するほうが楽な場合が多いです。
ただ、移動する手間を考えると、場合によっては家でやってしまった方が時間はかからないのではないかと思います。
でもどちらかというと、買いに行くのも楽しい、焙煎するのも楽しいですよね。
換気扇の真下でやったとしても結構匂いが充満します。においが気になる方は外でやるほうがいいかもしれません。
きちんと相談してやらないと家族から怒られてしまう可能性があります。
一回で焙煎できる量が限られています。大量に欲しい場合はなかなか対応できません。
品質については、自家焙煎店にもよるのですが、きちんとハンドピックして、ちゃんとした設備と技術があって、質のいい豆を使っているとすれば、どう頑張ってもプロには勝てないと思います。
ただ、店はきちんと選ばないといけないかと思います。
自分で焙煎する経験を積むことで、その店の豆がきちんとハンドピックされているか等を見極める目を養うことができるかと思います。
自宅焙煎のメリットとデメリットを紹介しましたが、いかがでしたか。
少しでも自宅焙煎に興味を持っていただけたら嬉しいです。
それでは、よい自宅焙煎ライフをお過ごしください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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