わが家ではLithonホームロースターを使って自宅焙煎をしています。
自宅で焙煎する方法で最初に思いつくのが手網焙煎ですが、
①チャフが飛び散って準備や片付けに手間がかかる
②焼きムラができやすくて一定の味になりにくい
という問題点があって、なかなか継続できませんでした。
Lithonのホームロースターは手間をかけたくないけど、一定の焼き加減で焙煎を行いたい!というわがままな私にはぴったりの商品でした。ここではそんな私と同じ願いを持ったcoffee loverな方々にLithonホームロースターの魅力と問題点をお届けします。
目次
- 魅力①手間がかからない
- 魅力②焼きムラが少ない
- 魅力③コスパが良い
- 魅力④いつでも新鮮な珈琲が飲める
- 魅力⑤好きな産地・種類の珈琲豆を飲める
- 魅力⑥焙煎の知識が身につく
- 魅力⑦焙煎の実験が楽しい
- 問題①音
- 問題②匂い
- 問題③量
- 問題④焙煎度のムラ※解決策あり
- 問題⑤darkモードの使い道が少ない
手網焙煎と比較すると圧倒的に手間がかかりません。私の場合は、
焙煎前にハンドピックをし、豆を投入しスタートボタン(5分)
ほったらかし(20分程度)
後片付けはチャフをコンテナが集めてくれるので、ふたを外してポイっ(1分)
コンテナの内部をさっと拭く(1分)
という手順です。冷却や油・チャフの掃除がないのは本当に楽です。ほったらかしでいいので、作業の合間にだってできます
Lithonホームロースターは熱風式の焙煎機です。工程は、
①焙煎(15分程度)
②冷却(5分程度)
となっています。冷却工程があるのがかなりうれしいところです。手網の場合はドライヤーなどで冷却する必要があります。詳しくはLythonの商品ページで2つのモードのプロファイルが図解してあるので、気になる方はそちらを一度ご覧ください。
熱風式の特徴として、焙煎ムラができにくいことがあります。また、常に熱風を当てているのでチャフを飛ばしてコンテナに集めることができ、完成後の豆にチャフやゴミが残りにくいです。
これはLithonホームロースターだけの話ではなく自宅焙煎全般に言えることですが、自家焙煎店で豆を買うのと比較してコストがかかりません。
自宅焙煎でかかるコストは、生豆と電気代のみです。コスパの良いブラジルサントスNo.2を松屋珈琲さんや極上珈琲さんで買うと1kgあたり1000円以下で手に入ります。記事を書いている時点で、松屋珈琲楽天店でブラジルサントスNo.2は1kgあたり842円です。これに楽天ポイントが付くので800円以下で手に入ります。生豆は焙煎すると20%程度重さが減ってしまうので、800gあたり800円程度、つまり100円/100gです。
一方、近所のお気に入りの自家焙煎店で買うと1500円/200g程度です。
わが家では一週間で200g程度珈琲を飲むので、年に換算すると、
自宅焙煎の場合 200円×52週間=10400円+電気代
購入の場合 1500円×52週間=78000円+移動費
となり、1年間の差額は7万円近くなります。もちろん様々な種類の豆を買うので毎回200円とは限りませんが、かなりのコストダウンになります。
Lithonホームロースターの値段が2万円程度なので半年以内に元が取れる計算になります。
自宅焙煎の良さはなんといってもこれです。お店で焙煎豆を買うとき、焙煎日が書いてあることもあれば書いていないこともあります。お店に焙煎日がいつか確認することもありますが、確認するのがちょっと気が引けることもあります。自宅焙煎だと焙煎した日をきちんと把握できるので、いつでもおいしいと思えるタイミングで珈琲を楽しむことができます。
「焙煎したてよりも3日ほど経ったほうがおいしい」
というのをよく聞いたことはあったのですが、実感としてはあまりよくわかっていませんでした。
自宅焙煎をやってみて、おいしいタイミングは、焙煎方法や豆の種類によって違うことがわかりました。
お店で買うと、お店にある豆しか買えませんが、ネットショップには様々な種類の生豆が販売されており、その中から選ぶことができます。
生豆は焙煎豆とちがって長期保存してもほとんど味が落ちないので、好きなタイミングで焙煎して飲むことができます。
スペシャリティコーヒーも、お店で買うよりはかなり安く手に入ります。
焙煎を自分ですることになるので、焙煎に関する知識と経験が身についていきます。
Lithonホームロースターでは火加減や焙煎時間などの細かい設定をすることはできませんが以下の知識は身につきます。
- 欠点豆のハンドピックに関すること(産地によって生豆の状態はまちまちです)
- 外気温などの環境が焙煎に影響を与えること(環境要因で焙煎度が変わります)
- 焙煎中の豆の音(1ハゼ・2ハゼ)
- 焙煎中の匂いや煙について(煙が結構でます)
- 珈琲豆の冷却について(途中で電源を落とせば自分で豆を冷却することができます。うまくいけば浅煎りが作れます)
- 焙煎後の豆のエイジングについて
火加減や焙煎時間などの細かい設定をしたい場合は別の焙煎機を検討しなければなりませんが、焙煎の勉強をしたい方の入門機としてはピッタリじゃないかと思います。
手網焙煎だと、自分の動かし方や火加減によってムラができ、焙煎の仕方が原因で味が変わったのか、産地の違いで味が変わったのかがわかりません。
Lithonホームロースターは、細かい設定をすることができず、ボタンは電源を除くとmediとdarkの2種類しかありません。
しかし、逆に言えば毎回一定のプロファイルで動くということなので、同じ条件で色々な産地の豆を焙煎して違いを楽しむことができます。同じ豆でdarkとmediの焙煎深度による味の違いを楽しむこともできます。
また、水で洗って焙煎した場合とそうでない場合の違いや、外気温が低い時と高い時の違いなどを試してみることができます。
他の紹介サイトでも言われていることですが、音がうるさいです。食洗器や掃除機並みの音が出るので、夜は避けたほうがいいように思います。
換気扇の真下でやったとしても結構匂いが充満します。においが気になる方は外でやるほうがいいかもしれません。ただし、メーカーは外での使用を推奨していないので自己責任で行うことになります。私は結構外でやっていますが今のところ不具合は出ていません。
一回につき50g程度しか焙煎できません。私はいろいろな豆を楽しむことができて楽しいのでいいのですが、もうちょっと一度にたくさん焙煎したいと思う方は多いように思います。
外でやる場合、焙煎度にムラが出ることがあります。
私は初めの頃、外でやるとどうしても焙煎深度が深くなって、とてもオイリーな豆になってしまっていました。(midiモードを使っていました。)しかし、室内だとうまくいくことが多くありました。試行錯誤の結果、風のせいではないかと思い、風を防ぐ囲いをして焙煎してみました。するとオイルがにじまなくなりました。もし私と同様に困っている方がいたら風を防いで焙煎してみてはいかがでしょう。※ただし、外での使用も囲いをしての使用もメーカーの想定外の使用法ですので、必ず自己責任でお願いします。
好みによりますが、mediモードでも焙煎深度は中深煎くらいになるので、私にはdarkモードの使い道がありません。
アイスコーヒーにしたい時くらいでしょうか。
Lithonコーヒーロースターのメリットとデメリットを紹介しましたが、いかがでしたか。
少しでも自宅焙煎に興味を持っていただけたら嬉しいです。
それでは、よい自宅焙煎ライフをお過ごしください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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